京都大学2010年文系国語入試問題への所感・・・2010年3月29日
- 本「京都大学2010年文系国語入試問題への所感」のページは、意外に多くの方に熱心に閲覧いただいております。
2010年京都大学の国語の入試問題を眺めていました。
入試問題はもとより、国語の問題というものに目を通すなんてことは久しくなかったのですが、あまりに当たり前すぎて語ることの少なかった国語の重要性について、やはりそれなりに語らねばならいという思いがいつもありました。
先般、「帝都大学へのビジョン」の購入者には、実践に即した国語の学び方を初回のメルマガ通信として送ったばかりなのですが、実践だけではなく、もう少しその背景を伝えたいという思いで、具体的な入試問題から展開してみようかと、今年の入試問題を眺めたというわけです。
京大の国語の問題は、久々に見たからでしょうか、とても面白いものでした。
文章自体は平易な文章(現代文2問)ですけれども、設問が実に僕好みで、なんだかほのぼのとして安堵した気持ちになりましたね。
1番は太宰の娘さん津島佑子氏の口承物語の文学論。
僕は津島氏よりもかなり遅れて来し世代なのですが、見世物小屋の口上にドキドキした思い出や「赤い鳥」といった、僕にとっても郷愁を共有させてくれるような言葉が散りばめられていました。
僕は「赤い鳥」を中学で読んだのですが、津島氏と同じく何のインパクトも僕には残っていず、むしろそのあとのフォークグループ「赤い鳥」が青春の足跡を残してくれた思いの方が強いですね。
いずれにしても、これらの言葉がイメージで脳裏に浮かんでくる世代には紐解きやすい文章ですが、現代の受験生にはなかなかイメージとして湧いてこないだろうなという思いはしましたね。
大人気となったNHK連続テレビ小説『純情きらり』の原案となったのは、津島佑子さんの「火の山ー山猿記」。
読まれた方も多いかもしれませんね。
2番は京都学派 上田閑照氏の「宗教とは何か」
恥ずかしながら、上田閑照氏の名を僕は知らなかったのです。
西田幾多郎氏の「善の研究」は高校時代に読み、そのいくつかの言葉を京都学派の西田幾多郎氏の言葉としてよく引用することもありながら、京都学派というものを何も体系的に理解しているわけではなかったということです。
僕は社会人になってからというものは、梅原猛氏や上山春平氏などの仏教に関する著作をよく読むようになったのですが、ただ京都学派と一括りにするばかりで、「京都学派」というものを全体として整理して系統立てておこうという意識はありませんでした。
あらためて自分の無知を恥じ入るばかりなのですが、僕にとっては、夫々の著者の知見や思いの方がそのときには大切なものであったのでしょう。
その後も「京都学派」について学ぶことはしていません。
実際、何から何まで全てを学ぶことは不可能ですが、ここで止まると、「学ぶ」ことも終ってしまうといういい例です。
そう考えると自分の好きなことで「学ぶ」ということに限っても、やってもやってもやり切れないほどあるということですよね。
ところで、上田閑照氏の著作からの出題文では、僕が「ビジョン」の説明ページはじめ様々なところで書いているところとかなりオーバーラップするようでした。
少し引用してみますと、
--------------------------------------------------------これが本当の人間だと感じられ思われる人間に出会って、その人に接して、その人から人間であることを学びつつ、人間として養われていきます。
昔から「ある人に親炙(しんしゃ)する」という言葉がある所以です。
僕は「ビジョン」の説明ページで以下のように書いています。
--------------------------------------------------------全てのこと、「より良い魂」や「より高い能力」に接することで、人間は向上していくわけですから、安易に流れたり飴に目がくらんだりで「自堕落な魂」や「ずるい魂」に接して、自分自身が低いレベルに引きずり込まれていくことだけは避けていただきたいと願っています。
--------------------------------------------------------僕が言いたかったことは、たった一言「親炙」という言葉で表現し尽されていますね。
もう一つ引用させていただくと、
--------------------------------------------------------その出会いは、出会いであるかぎり、あくまで与えられるものであって、こちらから差配することはできません。
しかし、単に偶然にではなく、こちらに求めるところがなければ、与えられません。
こちらも、いろんなところでも書いていることですが、「ビジョン」の説明ページでは、
--------------------------------------------------------君にとっては環境ですから、如何ともしがたい面があることも事実です。
が、自分ではどうにもできないことだと「環境」だけのせいにしないでください。
と書いている部分が対応するでしょう。
また、「ビジョン」のマニュアル本編では以下のように書いています。
--------------------------------------------------------類は類としか出会いません。類は類でしか群がりません。
向上するも堕落するも、君の環境が大きな要因を占めます。
その環境を改善するも改善しないも君自身のオプションです。
「帝都大学へのビジョン」を一般公開販売し始めて、この出題文が、あまりにもタイムリーな文章だなぁと感じてしまったわけです。
【buy恩人】ガリレオ
教養としての大学受験国語
最近では、本を読むということが非常に少なくなっています。
また、パソコンや携帯が当たり前のように自分の身の回りにあるという状況からペンを持って文章を書くということが非常に少なくなっています。
ひらがなで打ち込めば便利に漢字に変換してくれるわけですが、その候補を選ぶことですら分からないことも多く、それで適当な選択をしていることも多いようです。
考えなくても、機械が全部やってくれるんだから、それでよいじゃないかという考えもあるでしょうが、その分、私たちの脳は退化していくという副作用を考えておくべきではないでしょうか。
人間は、その瞬間においては一つの道しか選べませんし、一つのことしかできません。
それは、逆向きに見れば、他の道を選べなかった、選ばなかったことにより、何かを代償にその道を選んだとも言い換えることができるのではないでしょうか?
例えば、幼稚園から大学までのエスカレータに乗ったとすれば、社会人になるまでの安泰を手に入れることができるわけですが、その代償として、何かが不足するだろうということまで視野に入れてその分を補う指導というものが必要になると僕は考えます。
受験生には、自分の志望大学や志望高校の過去の受験問題にできるだけ数多く、無理せず一つずつ丁寧に取り組むことが必要です。
あまり機械的に設問だけを処理していくのではなく、それこそ「教養を身につけるんだ」という心構えで取り組めば気持ちもゆったりとなれると思います。
そのためにも便利なのが、僕のお勧めしている○○○○○なんですね。
Z会の通信添削もお勧めです。
【buy恩人】代表も僕も、国語こそZ会の真骨頂と感じています。
受験生に限らず大人の僕たちも、国語を通じて自分の教養を高めていくことは最も手軽にできる自己研鑽だと思います。
そのための素材は、いたるところに転がっています。
実際の読書や新聞なども最も手近な素材でしょう。
指導や解説が欲しいということになれば、大学受験問題やZ会もあります。
大人がZ会をしてはいけないということもないでしょうから・・・。
ここでは、もう一つ良い素材をご紹介しておきましょう。
それが、教養としての大学受験国語 (ちくま新書)です。
ともかく、国語を通じていろいろな魂と接することの楽しさを味わっていただければ嬉しく思います。
この書籍の説明は次のように書かれています。
高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。
大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。
心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。
数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。
それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。
【buy恩人】ガリレオ
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導火線」の3部構成で一式まとめられており、さらにバージョンアップ・追加がされていきます。 - 勉強に対する君自身の軸をしっかり確立しなければ、全ては始まりません。
そのためにも、その上でも、脳に記憶を定着させる「重ね塗り」のメカニズムを知ることが、
君の勉強を劇的に変えていく必須条件となります。 - 実際、ごく平凡な成績だった子が「ビジョン」をきっかけに、約半年で、
難関医学部合格圏を射程に入れるまでに成長されました。
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